和歌山県田辺市の山奥。熊野本宮大社のほどちかくに「つぼ湯」という秘湯があります。
ここは、世界遺産にも指定されている温泉で、温泉として世界遺産となっているのは世界中でこの「つぼ湯」ただひとつです。

 

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このVR動画では、そんなつぼ湯を360度あますところなく紹介しています。
動画の中では、つぼ湯の入り方やつぼ湯に関する知識などをVR動画で解説。
実際につぼ湯に行く前にぜひ一度ご視聴ください。

 

 

日本最古の温泉

つぼ湯は日本最古の温泉としても知られていて、その歴史は1800年もあります。
この秘湯が発見されたのは、記紀が編纂された時代よりもはるか昔。

 

 

第16代天皇・成務天皇の時代のことです。
このころ熊野国造だった大阿刀足尼によって発見されたとされています。
湯の峰温泉には温泉発見者の石碑もあり、その功績を今に伝えています。

 

 

平安時代には浄土信仰の興隆から熊野三山に参拝する「熊野詣」が流行しました。
湯の峰温泉は熊野三山のひとつである熊野本宮大社のほど近くにあることから、
熊野を行き来する旅人の間で、その禊と癒やしの湯として広く知られることとなります。

 

 

また、浄瑠璃や歌舞伎で有名な小栗判官の伝説も残っており、
つぼ湯は小栗判官蘇生の湯としても知られています。

 

 

1500万年前の火山活動の痕跡

ところで、つぼ湯の源泉の温度は92度もあります。
このあたりには火山は無く、それにも関わらずこれほど高温の温泉が湧くのは地質学上の謎のひとつだとされています。

 

 

ただ、この地でははるか昔に大規模な火山活動があったことが知られているのです。
地層は火山岩などで構成されており、熊野カルデラという巨大なカルデラの痕跡もあります。

 

 

熊野カルデラは南北40キロ、東西20キロにもおよぶカルデラで、有名な阿蘇のカルデラを遥かにしのぐ規模のカルデラです。
ただ、このカルデラが作られたのは今から約1500万年も前のこと。あまりにも遠い昔であるため、はっきりとした外輪山などは残されておらず、いま確認できるのは風化したカルデラの痕跡のみです。

 

 

そして、紀伊山地に存在する温泉の数々、湯の峰温泉をはじめ湯川温泉、勝浦温泉などはこの熊野カルデラの外輪山に沿うように点在しているのです。
このことから、これらの温泉は太古の火山活動の予熱で温められているのではないかという説もあるようです。

 

 

つぼ湯は最高の温泉です

僕は温泉好きで、いろいろな温泉を巡ってきましたが、つぼ湯はその中でもトップクラスの温泉です。

 

 

泉質はナトリウム泉。92℃の源泉から自噴する温泉は保温効果抜群で、湯からあがると身体がホカホカしています。
貸し切り風呂なので男女混浴もでき、夫婦で湯を楽しむこともできます。

 

 

つぼ湯そのものの泉質もさることながら、ひっそりとした山奥の温泉街の雰囲気も良く、源泉で温泉卵やサツマイモなどを茹でて食べるという楽しみ方もできます。

 

 

ここに来ると完全に日常を忘れることができる、とてもスローな時間が流れています。
ぜひあなたも一度、訪れてみてください。